アクアリウムを始めるには
金魚や熱帯魚などを飼育する環境をアクアリウムと呼ぶのですが、近年はただ水槽に魚を入れるだけではなく、ろ過フィルター、酸素フィルター、流木や水草、濾過床材、紫外線ライトなどをすべてセットとして、魚にとって最適な生息環境を用意して飼育する事が一般的になっています。
そこまでする必要があるのは、そうしないと魚がすぐに死んでしまうためで、澱んだミスでは比較的強い金魚やフナでもすぐに弱っていってしまいます。
餌の与えすぎやフンの掃除は、人の手ではかなり難しい場合が多く、自動化でもしないと現実的では無いので、多少の出費があったとしても、最初の環境づくり次第で飼育を比較的簡単なものに変えられます。
上手にビオトープ環境を作ることによって、水も自動的に浄化され、餌も自動で与えられるようになるので、人の手が要る作業は、定期的に蒸発して減ってしまう水の追加、自動給餌器への餌の補充、そして、お魚の鑑賞となります。
これらの装置を使わない場合は、毎日のように水を交換し、毎日数時間かけてお手入れをしないといけなくなるので、忙しい現代人にとって現実的では無い上に、魚にとって劣悪な環境を用意するという事は、虐待と言っても良い位です。
お魚の種類によっては1匹数千円から数万円必要なので、かかるお金を無駄にしないためにも環境調整は最優先と言える重要なものです。
魚を飼育するのに必要なもの
淡水魚を飼育するためには、十分な大きさの水槽、ろ過フィルターと酸素フィルターが最低限必要です。ライトと床材は最悪なくても良いです。しかし、ビオトープのようにする場合には、魚を水槽に入れる前に、床材、水草、流木などを組み合わせて環境と水質を1週間から2週間かけて落ち着かせる必要があります。
この際、最初にエビや貝を入れておくとより魚にとっては良い環境が出来上がります。床材がだいたい2000円、ろ過フィルターと酸素フィルターで合計6000円、水草と流木で3000円、水槽に5000円と考えておくと良いでしょう。
2万円もあれば完璧な状態に近い飼育環境が用意できます。ここに生体導入する場合は、その分の金額がかかります。ネオンテトラならば10匹で500円から800円、金魚も同じくらいの金額で、海老や貝は数匹で1000円する場合があります。
水草もそこそこ強いものを選んでおかないとちゃんと水槽内で固着してくれないので、すべて合わせると25000円から30000円ほどは最初にかかると思ったほうが良いです。ろ過フィルターに関しては1000円ほどかけて1ヶ月から2ヶ月に1回は交換する必要があります。
最初の環境調整をしっかりと整える事によって、維持コストはほとんどかからなくなるのですが、逆に最初の準備に手を抜いてしまうと、全ての魚を失ってしまい、失敗となって悲しさだけが残ってしまう事もありえるのです。
ビオトープとは?なぜ流行ってるの?
ビオトープとは、水中、水槽だけで生態系と同じように循環がなされた環境作りをすることで、それによって作られた水槽そのものをビオトープということもあります。
水族館などでは当たり前のようにビオトープが意識されていますが、これも完璧ということはなく、水質変化、餌不足、水温変化などで環境が崩れると死んでしまうこともあります。
自然界でも温度変化はありますが、水槽の中で起こる温度変化は急激に3度から7度変化するようなものもあり、これほどまでの温度変化は水槽内の生き物にとっては非常に危険なストレスになります。
自然界ではゆっくり、少しずつ、風や波の様子も変化していって温度が変わるため、魚自身で最適な温度、環境の場所に逃げていけますが、水槽内ではそれも不可能ですのですぐに弱ってしまいます。
温度変化に敏感な熱帯魚などはヒーターの温度がうまく調整できていないだけでも弱ってしまいます。赤道付近に住んでいる魚たちは日頃温度がほとんど変わらない環境で生きているので、水槽の温度よりも冷たい水道水を大量に入れてしまうと、急激な冷えにより弱ったり、死んだりしてしまうものは出てきます。
ビオトープを作り上げるには、時間を手間を掛けて温度調整をする必要があり、目に見えにくい水質も徹底管理する必要があります。
アクアリウムには癒やし効果がある
それだけ手間を掛けてもアクアリウムを取り入れたい方の多くは癒やしが欲しい、魚が好き、きれいな魚を眺めたいという理由の方がほとんどでしょう。熱帯魚が泳いでいる様子は人の心を癒やすとも言われていて、家庭にアクアリウムがあると、それを眺めている間にもリフレッシュができてしまうでしょう。
1日の疲れ、ストレス、うつを軽減してくれる可能性もあり、聞こえてくる水の音や水の反射、水草の緑色、魚のきれいな体の色合いはとても幻想的でいくらでも眺めていられるものです。
科学的に完全に実証はされていませんが、熱帯魚の泳ぐ様子がうつ病患者や心をやんでいる人を落ち着かせる事は多いようで、仕事で精神的に疲れることが多い方や、猫や犬は飼えないけれど寂しくて癒やしが欲しいという方はアクアリウムを始めると良いでしょう。
特にビオトープまでできているアクアリウムは飼い主がいない時でもずっと魚たちを生かし続けてくれるので、人間にとっても魚にとっても理想の状態を維持できる優れたメリットがあります。
ビオトープでは魚はのんびりと泳げて、人間は流木や水草、熱帯魚が自由に泳ぐ姿を眺め、穏やかな時間を味わえるでしょう。アクアリウムは一度設置してしまうと、あまりメンテナンスしなくても管理ができてしまうため、アパートでもマンションでも自由に始められる魅力的なものです。
生き物・命を扱っていることを忘れずに
当然ですがアクアリウムでは、命をお金で買ってきて自宅の水槽に閉じ込め、人間のエゴで眺めるという側面があります。そのため、せめて飼育するとしたら長生きできる環境や魚にとってストレスが少ない環境を整える必要があります。
ときにはアクアリウムをやっていると動物愛護者から文句を言われることもありますので、アクアリウム資格のような飼育スキルの証明にもつながるような物を持っていると堂々としていられます。
熱帯魚や金魚も、貝やエビも、そして、水草も命ですので、簡単に死んでしまうような環境を作るのはナンセンスで、水槽のお手入れを放置するのも良くないことです。
ビオトープができてしまえば逆に人間が手を加えないほうが良くなりますが、蒸発する水の分は補充しないといけないので、追加する水のpH調整やカルキ抜き、温度調整などには気をつけないといけません。
魚は人間に比べると体は小さいのですが、命に大小は関係なく、餌をあげることで飼い主にも少し慣れてきてくれます。小さいながらも大切な命で、飼育された命は飼育したあなたにしかお世話ができないので、最期の時まで責任を持って飼育することを前提に書い始めるようにしましょう。
アクアリウム資格があれば堂々と活動できる
アクアリウム資格を持っているからと言って、どんな魚でも飼育できるわけではないですが、飼育環境、家庭での飼育コストなども含め、しっかりと世話をする技能を身につける事によって、アロワナやアリゲーターガーなどの飼育も可能になるでしょう。
諒設計アーキテクトラーニングのアクアリウム資格では、熱帯魚や金魚レベルの飼育までをほぼマスターしていることを示せることになります。そのため、当資格を取得することで、熱帯魚飼育の指導や、有料のアクアリウム講座を開いたりすることも可能です。
また、近年のトレンドとして、熱帯魚の飼育水をそのままハーブや野菜の栽培にも使用するというビオトープも注目されているので、最新トレンドの飼育方法もカバーされ、アクアリウム資格はぜひとも手に入れたい資格と言えるでしょう。
アクアリウム資格は世間ではほとんどなく、取得することでペットショップやアクアリウムショップなどをやっている方にも、きっと何かしらのサポートになるでしょう。
アクアリウム資格だけで起業できるわけではないのですが、飼育の苦手な方は飼育スキルをアップさせらることになります。さらに、自宅の飼育環境改善にも役立てられるでしょう。個人事業として熱帯魚や流木の販売をしている方もこの資格によって、ネット通販もさらに積極的に推進するきっかけにもなるでしょう。
おすすめの資格取得講座・資格まとめ
ここでは、アクアリウム資格講座で取得できる資格と、おすすめの2資格W取得講座を紹介しています。
最もおすすめのものは諒設計アーキテクトラーニングの講座で、ここでアクアリウム資格講座を受講すると最速2ヶ月、2つの資格を同時に試験免除で取得することが可能です。
アクアリウムクリエイターW資格取得講座【諒設計アーキテクトラーニング】
諒設計アーキテクトラーニングのが主催しているこの講座は、通常講座は59800円、スペシャル講座が79800円です。
スペシャル講座は79800円と少し高いのですが、試験免除になることもあって、こちらの講座でテキストの内容もしっかりと勉強して、資格も試験免除で取得する方が多いです。
アクアリウムのような分野では、試験を受けるよりは実務として生かせることの方が重要と言えます。その点知識を証明する卒業課題の提出だけで資格を取得できる講座は実用的と言えるでしょう。
大学の卒業論文のようなものとも捉えられ、課題をどんどんこなしていってアクアリウム資格を取得し、自信につなげていってみてください。
【基本講座】 | |
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受講料 | 59800円(分割:3,300円×20回(初回4,276円)) |
添削回数 | 5回 |
学習期間 | 6ヶ月 |
【スペシャル講座】 | |
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受講料 | 79800円(3,800円×24回(初回3,891円)) |
添削回数 | 5回 |
卒業課題 | 1回 |
学習期間 | 6ヶ月 |
アクアリウム基本コース・プラチナコース【SARAスクールジャパン】
SARAスクールジャパンが主催しているアクアリウム資格講座のプラチナコースも諒設計アーキテクトラーニングのスペシャル講座と同じ条件で受講できるようになっています。
金額は同じで、卒業課題の提出だけで資格を取得可能になるシステムで、諒設計アーキテクトラーニングの講座と同じ資格を取得することができる内容です。
取得できるのはアクアリウムクリエイター(JDP)とビオトープの作り方インストラクター(JIA)の2つの資格で、どちらもプラチナコース、または、諒設計アーキテクトラーニングの講座で、受講すると同時に試験免除で取得することができます。
【基本コース】 | |
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受講料 | 59800円(分割:3,300円×20回(初回4,276円)) |
添削回数 | 5回 |
学習期間 | 6ヶ月 |
【プラチナコース】 | |
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受講料 | 79800円(3,800円×24回(初回3,891円)) |
添削回数 | 5回 |
卒業課題 | 1回 |
学習期間 | 6ヶ月 |
アクアリウムクリエイター(JDP)
JDPが主催しているアクアリウムクリエイター資格では、アクアリウムの作り方やデザイン、水槽環境の用意の仕方や水質調整の仕方なども身についていることを示せるものです。淡水魚の中でも強くて飼育しやすくて見た目も美しい上に、価格も安い金魚から飼い始めると良いでしょう。
生き物で練習をするということはモラルが低いと捉えられそうですが、しっかりと水槽管理を始めるところから身につけていく事によって、死なせることなく金魚や熱帯魚を飼育できるようになるはずです。
ある程度大きい金魚は、病気にも水質のちょっとした変化にも強いため、実務に関しては自身でもYouTubeや雑誌などを使って学び、実際にどんなふうに水槽に生体導入するか学んでチャレンジしましょう。
ビオトープの作り方インストラクター(JIA)
JIAが主催しているビオトープの作り方インストラクター資格では、ビオトープを作り上げるために必要な知識があることを示せるものとなっています。
生態系を作り上げるような少し難易度の高い操作も、資格を取得して取り組む事でしっかりと自信もつけられ、より真剣にビオトープ関連の仕事や家庭でのアクアリウムにも活用できるようになるでしょう。
【感想】アクアリウム資格で学んだ知識で飼育に成功した
アクアリウムを始めるきっかけはお祭りで金魚すくいをしたことでした。好きな人と金魚すくいをして取った金魚は私にとっては大切な思い出で、死なせたくなかったので、本格的に金魚を飼育していたら気づいた頃にはかなりアクアリウムにハマっていました。
一時期がっつりアクアリウムにハマって、数年間は飼育していて、新しい熱帯魚や金魚もお迎えしていました。しかし、老衰で弱って死んでしまい、思い出深い金魚も最後まで生きてくれましたが、転覆病で死んでしまいました。
次にアクアリウムをすることになったのは結婚もして子どももできてからで、子どもが金魚を飼いたいといい出したので、懐かしいと思いながらアクアリウムを学び直す時にこの資格に出会いました。
【感想】初めてのアクアリウムを楽しんでいる
生まれて初めてアクアリウムが家庭でできることを知り、家族でアクアリウムを始めてみようと挑戦している時にこの資格講座があることを知りました。
それまでは水族館のような大きな所がないとビオトープのようなものはできないと思っていましたが、かなり小さく、閉じた生態系でも生きていける魚がいて、環境さえしっかりと整えていればビオトープできるということでしっかりと勉強して取り組むことになりました。
ひとまずは熱帯魚が家で泳いでいますが、もう少し種類を増やしたり、数を増やしたりしてもっときれいに泳いでいる様子を見たいと思っています。