貝やエビで水槽掃除してもらおう

貝やエビは水槽の掃除屋さん

熱帯魚観賞のための水槽は、良い水質や水量を維持することが非常に重要です。熱帯魚はデリケートな性質があり、水質管理を怠ってしまうと弱ってしまいます。そのため、濾過フィルターを配置したり、定期的に水を変えたりと様々な対策をしなければいけません。

水をきれいにしてくれる便利な存在は、濾過フィルターだけではなく、バクテリアもそうです。バクテリアは熱帯魚の排泄物から生成されるアンモニアを、亜硝酸や硝酸塩へと変えていき、きれいな水を作るのに一役買ってくれます。機械だけではなく生物の力も借りることで、アクアリウムはその魅力を保つことが可能です。

バクテリア以外にも生物で水槽掃除に寄与してくれる存在がいます。それは貝やエビです。貝やエビは苔を食べる生物として知られています。苔はアクアリウムの景観を損ねるため、まめに掃除をする必要があり、面倒なことが多いです。しかし貝やエビを使うことで、それほど手間を掛ける必要もなく、苔の発生を抑えることが可能になるのです。

苔を処理してくれる貝

苔を食べてくれる貝にはいくつかの種類があります。まずはイシマキガイです。この貝はメジャーな貝で、多くのショップで見かけます。苔を取る能力に優れていて、石の表面についた苔や、水槽表面の苔を綺麗にしてくれます。

レッドラムズホーンと言うカタツムリのような貝も優れた浄化作用があります。繁殖力に優れると共に呼吸をたくさん食べてくれるため、掃除効果が期待できます。 残念ながらイシマキガイやレッドラムズホーンは水草も食べてしまうところがあるため、繁殖させ続けるのではなく、適度に除去してあげましょう。

ヒメタニシも注目です。主食は苔類のため掃除効果が見込める存在です。さらにこのタニシは汚れた泥も食べてくれるため一石二鳥です。

苔を食べてくれるエビ

続いて苔を処理してくれるエビの紹介をします。エビは海よりも動きが多く、水草に生えた苔も処理してくれます。そのため、貝と一緒に投入すると良いでしょう。

掃除屋として役立つエビの代表はヤマトヌマエビです。このエビは良い飼育環境であれば数年間生息するため、コストパフォーマンスも良いです。ただし多すぎると水草を食べてしまうことがあるため注意しましょう。

ヤマトヌマエビほど効果は見込めないものの、小柄なミナミヌマエビというエビも優れた浄化作用があります。このエビは、基本的に水草の芽などを食べることはないため、水草水槽に向いています。