生体導入は環境を完璧に整えてから
生き物はどのタイミングで入れればいいの?
自然環境に興味を持ったり、家の空間をさらにおしゃれにしたり、自然界の癒し効果を得たりと、ビオトープにはさまざまなメリットがあります。
そのためビオトープに興味を持つ方も以前より増えています。ビオトープには大きな庭が必ずしも必要なわけではありません。睡蓮鉢など比較的手に入りやすい素材を使って作り上げることが可能です。
しかしビオトープ初心者が注意すべきポイントがあります。それは生体導入のタイミングです。メダカなどビオトープ内に入れる生物をまず最初に考える方は多くいらっしゃると思いますが、ビオトープを作成する際には、制作の手順を意識する必要があります。
いきなり生物だけを揃えてしまうのは良くありません。まず環境を整えてから生体を導入する必要があります。
実際にビオトープを設置する際の手順:設置場所
ではどのような順序でビオトープを作っていくことができるか手順を見てみましょう。まずは設置場所を考えます。大きさにもよりますが、睡蓮鉢などを後になってから移動するのは簡単ではありません。それなりに重量が上がるため、ベランダなどに設置する際には十分に重みに耐えられるか確認するようにしてください。
また日差しについても考慮してください。朝から晩までずっと日差しが当たるような場所ではなく、ある程度日向と日陰が生まれやすい場所に設置すると良いでしょう。気温が下がる冬場に日当たりが良いところ、気温が上がる夏には日陰になりやすい所が良いでしょう。
設置場所が決まった後の手順
設置場所が決まったら床材と水草などをセットしていきます。床材には麦飯石などの砂利を入れます。この床砂には、水質管理に役立つバクテリアが住み着きます。濾過バクテリアが住み着くことで、魚たちの排泄物が不必要にビオトープ内を汚染してしまわないようにする事が可能です。
続いて水を入れます。水道水を入れる場合は事前にカルキ抜きをしっかりしてください。カルキを抜くための作業を数日かけて行うと良いでしょう。その後水草を入れます。
水を入れたからといってすぐに生体を入れないようにしてください。生体を入れた後に水草をセットする場合、ビオトープ内の環境が変わってしまいます。その環境変化が生物のストレスを引き起こしてしまう可能性があるため、水草を設置して落ち着いた後に生物を導入してください。